友人から貰ったゲーム機

友人が結婚するにあたり、引越しを手伝いに行った。
1人暮らしの家から新婚生活が始まる新居まで何往復しただろう、朝早くから作業を始め、気が付けば空は真っ暗だった。
皆で引越しソバを食べながら、友人と共にビールを嗜んでいた時だ。友人が「お礼という訳では無いけれども」と、少し照れながらゲーム機を譲ってくれた。
任天堂のwiiというゲーム機だ。奥さんも持っているとの事で、2台は要らないと言う。「引越しや式の支度で今は・・・スマン!」そう言う友人の心遣いがとても嬉しく、ありがたく頂戴した。

 

ゲームはもう何年もやっていない。自分が最後やったゲームが何だったのか、プレイステーションだったとは思うが、ゲームのタイトルまでは思い出せない。
大学に進学し、課題やアルバイト、サークル活動などで、子供の頃からの趣味・習慣だったゲームは次第に色あせて行った。
就職してからは、日々の忙しさの中で、完全にその存在が消え去っていた。
街角や電車の中などで、携帯ゲームに興じている子供や学生を見かけることはあったが、自分にもそういう時代があったなと、月並みの薄い感慨しか持たなかった。

 

家に帰り、wiiの箱を開けるとパソコンのモデムみたいな筐体とリモコンが現れた。長い間、ゲームから離れていた自分は、これがゲーム機?と思わず時代の流れを感じた。
wiiはコードレスのリモコンで操作し、オンラインに繋げる事が出来るようだ。真っ白なwiiを眺めながら説明書を読んでいる内に、何か、子供の時の躍動する気持ちが蘇ってくる。
次の休日には何年かぶりにゲームショップにでも行ってソフトを見繕ってみよう。少年の気持ちに還って、久しぶりにロールプレイングゲームなんかをやるのも良いかもしれない。